体に直接(服やタオル越しの施術が多いですが)触っての施術が行われるマッサージやリラクゼーション。施術後にトラブルを感じた、という方も中にはいると思います。
そんなトラブルについて、まとめてみました。
マッサージとリラクゼーションの目的の違い
前提でわざわざ「マッサージ」と「リラクゼーション」と分けて書いているのは、その施術に明確な目的の違いがあるからです。
「マッサージ」は治療のため、国家資格を持ったあん摩マッサージ指圧師がそれぞれの人、症状に合った内容や施術時間を決めていきますが、「リラクゼーション」は身体や心の癒しのために、セラピストと相談しつつ自分でメニューを設定しながら自由に利用するものです。
なのでリラクゼーションサロンで施術を受けても「治す」ことにはなりませんし、マッサージ店で自分好みのメニューを選べるかと言ったらそれも難しいでしょう。
それぞれのお店で出来ること、出来ないことを把握して、賢く利用することをオススメします。
こんな人は施術NG!食後すぐや飲酒後すぐの人
マッサージやリラクゼーションは施術を受ける事で全身の血流がとても良くなる効果があります。
なので食後、消化器官に血が集まらないといけないのに全身に血が巡ってしまうと、消化不良を起こしたり、飲酒後すぐだと体内にアルコールが回りやすくなってしまい、悪酔いの症状が出てしまうことがあります。
少なくとも飲食後は1時間以上は時間をあけるようにし、飲酒後は時間をあけたとしてもマッサージ師やセラピストの指示に従って施術を受けるようにしましょう。
痛い方が効果がある?
よく、痛い方が効果があるような気がして、痛みを我慢しながら施術を受けた、という人がいますが、それはほとんどの場合間違いです。
痛みというストレスを感じてしまう状態がそもそもよくないので、せいぜい痛キモチイイ程度に留めておくことで、もみかえしも防ぐことができます。
もみかえしって?
マッサージなどの施術後、揉んでもらったところが痛くなってしまうという症状に悩む方がいます。それは「もみかえし」と言って、強すぎる刺激によって筋繊維などが傷ついてしまい炎症が起きてしまったもの。
もみかえしが起こると、それを再生しようとする働きが筋肉をより固くしてしまうことがあり、そのせいでせっかくほぐしたところが以前より固くなってしまう場合があります。
スポーツなどで筋肉を使った時などに起こる筋肉痛に似たような症状で、アイシングや湿布などで炎症を沈め、安静にすることで徐々に治っていきます。長く治らない場合や揉み返しの痛みが強い場合はきちんと病院などで診察を受けるようにしましょう。
好転反応って?
リラクゼーションや整体などの施術を受けた後に、眠気や頭痛で体がダルいと感じることがあります。これは揉み返しと間違われることがありますが、体が新たなバランスを受け入れようとする前兆の反応で、ダルさなどの症状ののち、身体がスッキリしたり腰痛や肩こりが改善するなど、症状が改善するものを言います。
安静にして回復を待つようにし、また排尿が促されることもあるので、水分補給をしっかりと行うようにしましょう。